音楽専用機なのに多機能? NW-A306

Walkmanと初めて出会ったのは世間は8cmCDが主流でした。記録媒体もカセットテープで、何度も聞き返しているとだんだんと音が間延びしていくのでした。メタルテープとか思い出します。

しかし、今は令和の時代、久しぶりのWalkmanですがこれほど進化していたのかとまたもや驚かされました。Walkmanって音楽を聴くだけのものではなかったの?と疑問を持つほどです。

NW-A306

NW-A300シリーズのエントリーモデルとしてNW-A306は2023年1月に発売されています。詳しくは比較していないのですが、NW-A306とNW-A307との違いは内部ストレージの容量が違うことでしょうか。NW-A306は32GBでNW-A307は64GBのようです。

OSやプリインストールされているアプリの関係から、NW-A306の実質容量は18GBくらいです。本体ストレージに音楽を入れ続けることは難しいでしょう。ましてハイレゾ音源ならば数曲しか入りません。外部ストレージとしてmicroSDカードに対応しているため、そちらに様々なファイルを保存することとなるでしょう。microSDカードはSDXCに対応していることから256GBや512GBなど大容量のカードも使えます。そのmicroSDカードがNW-A306に対応しているかどうかは運次第です。

SONYのNW-A300シリーズのページを見てみると「沼音」という文字が目に飛び込んできます。沼サウンドと読むそうです。どんな音なのか気になります。そして頼もしくも「音楽専用機」という自負。専用機と聞くだけでわくわくしてしまいます。実際に使ってみました。

使用したイヤホンは以前紹介しましたSleeper Loopを使用しています。2,000円台のイヤホンでどれだけ音が鳴るのか試してみたいと思います。

NW-A306はどの音源に対応しているの?

mp3、mp4、AAC、DSD、FLACそしてALACまでは確実に対応していました。FLACまでは予想通りでしたが、ALACがALACとして認識されて再生されていることには驚きました。Apple Musicに加入している方もALACで聴くことができるため安心です。

SONYのページではNW-A306がどの音源に対応しているかが詳しく掲載されていたのでそれを転載いたします。

  • MP3: 32-320kbps(VBR対応)/32, 44.1, 48kHz
  • WMA: 32-320kbps(VBR対応)/44.1kHz
  • FLAC: 16, 24bit/8-384kHz
  • WMV: 16, 24, 32bit(Float, integer)/8-48kHz
  • AAC( .mp4, .m4a, .3gp):16-320kbps / 8-48kHz
  • HE-AAC( .mp4, .m4a, .3gp):32-144kbps / 8-48kHz
  • Apple Lossless( .mp4, .m4a):16, 24bit / 8-384kHz
  • AIFF( .aif, .aiff, .afc, .aifc):16, 24, 32bit/ 8-384kHz
  • DSD( .dsf, .dff):1bit / 2.8224, 5.6448, 11.2896 MHz
  • APE( .ape):8, 16, 24bit / 8-192kHz(Fast, Normal, High)
  • MQA( .mqa, .flac)
SONY Walkman NW-A300シリーズ(https://www.sony.jp/walkman/products/NW-A300_series/)

NW-A306はストリーミング再生にも対応しています。具体的にはamazon Music、Apple Music、LINE Music、SpotifyそしてYoutube Musicです。私はどのサブスクリプションにも加入していないため実験はできませんが、これらストリーミング再生に対応しているのならば、本体の実質容量が18GBでも問題がないように思えます。

  • FLAC 96kHz/24bitやDSD2.8MHzなどハイレゾ音源にも対応しています。
  • ALACにも対応しているため、Macユーザーにも優しいです。

NW-A306の音質

NW-A306の音質にはとても満足しています。mp3(128kbps)の変化が顕著でした。感覚として「mp3かな?」と思ってしまうくらいの違いがあります。それにはDSEE UltimateというAI技術が深く関わっているようでした。

NW-A306に搭載されているDSEEは、好みに合わせてON\OFFを切り替えることができます。ONにすることでmp3やCDの圧縮により失われた音源の周波数特性とダイナミックレンジをAIの補正によって高精度に復元するという機能です。圧縮率が高ければ高いほどその恩恵が得られるのではないでしょうか。

NW-A306の音質はthe SONYといった感じです。NW-A306は立体感のあるメリハリの効いた音が出ています。これは作られてからの年数が違うからなのか、音作りの方向性の違いなのかはわかりません。

SONYのページによるとDSEEは最大192kHz/32bitまで拡張できるようです。時代は変わったものだと思わざるを得ません。

  • 立体感のあるクリアな音が特徴的でした。特に高音域については「すごい」としか言えません。

NW-A306のワイヤレス機能LDAC(検証できませんでした)

申し訳ありません。検証することができませんでした。家にあるワイヤレスイヤホンの中で最も音質が高いものがaptXでしたが、もちろんLDACには対応しておりませんでした。そのためSMB音質とLDAC音質の比較をすることができず、検証することはできませんでした。よって、SONY公式のNW-A306のページを参考に紹介という形になります。

NW-A306のワイヤレスLDAC接続時は、当たり前ですが有線接続時よりバッテリー駆動時間が短くなってしまうようです。実際、家事をしながらaptXワイヤレスイヤホンで聞いていましたが、バッテリーの持ち時間は誤差程度のように感じました。

  • NW-A306はLDACに対応しているためハイレゾ級の音をワイヤレスで聴くことができます。

NW-A306のバッテリー

NW-A306は動作環境によってバッテリー消費量が大きく変わってきます。メーカーページでは36時間再生可能と表示されていますが、おそらく理論値だと思います。Youtubeをワイヤレスで見聞きしていたりすると2〜3時間でバッテリーが半分くらいになっています。一方、有線イヤホンで音楽のみを2〜3時間ほど効いていてもほぼバッテリーは減っていなかったりと、何をどのような環境で再生しているかによりバッテリーの減り方が大きく異なるというありきたりな結論に至りました。

では0%になったバッテリーがフル充電になるまでの時間はどれくらいかというと、きっちり測っていませんがUSB type-c 20wでフル充電まで2時間かかりました。決して短いわけでもなく、長いわけでもない、至って普通な充電時間でした。USB type-c 30wとか変えてみたら時間が変わるのかもしれません。しかし、充電を0%にすることが結構難しいので検証はしていません。

充電と言えば絶対に気をつけなくてはならないことがあります。充電方法はUSB type-cなのですが、普段はキャップで充電口をカバーしています。様々な機器では充電口のキャップには落下防止の構造が採用されていますが、このNW-A306にはその構造がありません。詳しくは下の写真の通りです。

充電する時はどこにキャップを置いたかをきちんと覚えておく必要があります

  • 使用しているアプリやワイヤレスか有線など環境によってバッテリーの減少の速さが大きく変わります。

NW-A306の音楽専用機としてのまとめ

NW-A306はmp3からDSDまで幅広い音源をカバーしている素晴らしい音楽再生機です。バッテリーの持ちもよく、一二回使うごとに少し充電しておけば長持ちしそうな予感がします。また、他ブログでは長く使うと熱くなるとのことでしたが、持てなくなるほど熱くなることはありません。しかし、どんなに音の入り口が良くても出口となるイヤホンの性能に大きく左右されます。実際にER-4SRに繋ぎかえたところ、なんと言うべきか解像度が一気に上がりました。iPodで時間の止まっていた私にとっては驚きの連続でした。

  • NW-A306は性能と値段が釣り合った音楽再生機です。
  • NW-A306が本領を発揮するためにはイヤホンの性能も上げる必要があります。

ありきたりなまとめですがとても良い音楽再生機だと思います。

NW-A306は音楽専用機にとどまりません

NW-A306はSONYのページでは音楽専用機と記述されていますが、実際は多機能な音楽再生機です。Android端末であるため、googleの機能が色々含まれています。Youtubeはその代表例です。NW-A306は音楽だけではなく、動画を再生できたり、Chromeで調べものをすることができたりします

  • NW-A306は多機能音楽再生機です。

NW-A306でYoutubeを再生または保存をする

先ほど記述した通り、NW-A306はAndroid(12?)端末でもあるため様々なアプリが使えます。Youtubeもプリインストールされているため、NW-A306を購入後すぐにYoutubeを視聴することができます。スマホのように縦で視聴するも良し、ランドスケープにも対応しています。

動画を本体に保存することもできるようですが、限りなくグレーな気がするのでここでは割愛させていただきます。

NW-A306で再生する

NW-A306ではスマホで撮った動画などを再生できるのかどうか購入するときの一番の心配事でした。結論からいうとmp4動画ファイルは再生できます。それはAndroidだからこそという部分が大きいです。NW-A306で自作動画を再生するためにはどうしたら良いか、その一例をお伝えしたいと思います。

VLCをNW-A306へインストールする

アプリの「Play ストア」を起動して、VLCをダウンロードします。

VLCをタップすると内部情報をサーチされるような表示がされます。内部ストレージやSDカード、NASなどがスキャンされて、動画が認識されます。

ストレージは本体内部メモリとmicroSDカードのことを指しています。ローカルネットワークは平たくいってしまえばNASのことを指しています。これらのアイコンをタップすると保存したファイルを選ぶことができます。動画だけではなく音楽も聴けますが、NW-A306のアプリで聞いた方が良く聞こえる気がします。

NW-A306で動画を再生したい場合は、該当のフォルダに動画ファイルを保存しておく必要があります。通常WalkmanをPCに接続すると、内部メモリを認識してくれるはずですが、macOS 14.4.1の場合は認識してくれませんでした。そのため、NW-A306の電源を落とし、microSDカードを取り出し、PCに読み込ませてみました。

Untitledというイメージファイルがデスクトップへ現れます。そのイメージファイルを開き、中をのぞくとフォルダがたくさんあります。これらはmicroSDカードを挿入した状態でNW-A306を起動すると自動的に作成されるようです。その中にフォルダ名「Movies」があります。ここへ動画ファイルを入れることになります

Moviesへ任意の動画ファイルを入れるとVLCで再生できるようになります。mp4は1080p30までならば再生できることを確認できました。重いファイルだとカクつくところもありましたが、あまり気にするほどのものでもありません。

microSDカードをNW-A306へ戻し、VLCを起動すると例のサーチが始まってフォルダ「Movies」へ入れた動画を認識します。それをタップすると自作の動画を見ることができます。もっと良い方法があるかもしれませんが、NW-A603で自作動画を見る方法を終えたいと思います。

Android File Transferの活用

他にも動画ファイルをNW-A306へ転送するアプリケーションがあるようです。それはAndroid File Transferというアプリケーションでした。PCからAndroid機器へファイルを転送するアプリケーションのようです。

アプリケーションを起動すると「USBでAndroid機器をPCにつないでくれ」という旨のメッセージが出ます。PCとNW-A306を繋ぐとこのように内部ストレージとSDカードの中身を直接いじることができるようになります。

ここで気をつけなければならないのはMacユーザーです。M2 Macでは転送できそうな雰囲気にはなりましたが、環境のせいかコピーすることができませんでした。一方Intel Macではドラッグアンドドロップで簡単にファイルを転送することができました。Macは環境による制約があることを覚えておきましょう。

  • VLCをインストールすればNW-A306で自作動画を見ることは可能になります。
  • Android File Transferが使える環境ならばmicroSDカードを抜く必要もありません。

NW-A306へ楽曲を入れる

NW-A306に音楽を入れる方法は、基本的には動画を入れる方法と同じです。他にはmoraという音楽ダウンロードアプリで購入するという方法もあるということでしょうか。microSDカードの中に「Movies」というフォルダがあります。その一つ下に「Music」というフォルダがあります。ここに各種音楽ファイルを入れることで楽曲を聴くことができるようになります。

たくさんの音楽ファイルがある場合は、管理のためにサブフォルダを用意した方が良いかもしれません。しかし、音楽ファイルを「Music」フォルダへ入れたからといって、すぐにはNW-A306が音楽ファイルを認識してくれませんでした。一度電源を切り、数秒してから再起動することで新しい楽曲を認識してくれました

Macを使っている方はおそらくミュージックアプリで音楽ファイルを管理しているのではないかと思います。その場合、NW-A306で聴きたい曲を右クリックして、「Finderで表示」をクリックするとaacやmp3のファイルがある階層まで一気に行けます。音楽ファイルを「Music」フォルダへ入れるとアルバムアートワークや各種情報も反映されています。

もちろん動画と同様にAndroid File TransferでmicroSDカードへ直接音楽ファイルを転送することもできます。お好みの方法で楽曲ファイルを転送することができます。

  • MoviesやMusicフォルダへファイルを入れることでNW-A306に動画や楽曲を入れることができます。
  • Android File Transferで簡単にファイルの転送することができます。(IntelMacでは確認済み)

MacからNW-A306に曲を転送する際の注意

MacのiTunes Storeから購入した音楽ファイルに多いのですが、NW-A306に曲を入れるとアルバムアートが表示されない場合があります。これはiTunes Storeで購入した音楽ファイルのアルバムアートが別の場所にあることが原因です。

対処法としては、ミュージックアプリを開き、「入れたい曲を右クリック」→「情報」→「アルバムアートワーク」→「画像をデスクトップへ貼り付ける」→「デスクトップに貼り付けた画像をアルバムアートワークへ再登録する」。これで解決するはずです。

  • iTunes Storeで購入した曲のアルバムアートを反映させるには、画像を再登録する必要があります。

まとめ

色々書きましたが、NW-A306はこの価格帯で音楽も動画も視聴できる素晴らしいデジタルオーディオプレイヤーだと思います。WiFiやBluetoothにも対応しており、PCと繋ぐことでDACにもなるという幅広い音楽体験ができます。音質もハイレゾやDSEEなどの技術で高音質を実現。パーフェクトではないけれども必要十分で満足できる方向けのDAPでした。

手のひらの中に全てが収まることはとても快適です。


スポンサー

NW-A306

コメント