真空管パワーアンプ AIYIMA T9 PRO

まず初めにこの真空管パワーアンプはPCオーディオ用に不向きです。持ち前のポテンシャルがヘッドホンやイヤホンだけに留まってしまうことがもったいないからです。そうは言いつつもPCで愛用している自分に矛盾を感じています。

AIYIMA T9 PROの電源は本体前面に二つあるボタンの上のボタンを長押しすることでON/OFFすることができます。

AIYIMA T9 PRO

真空管アンプが好きで今までいくつかの3台の真空管アンプを試してきましたが、このAIYIMA T9 PROが一番音質が良く感じました。もちろん値段もそこそこ張るのですが、それに見合った音楽体験を提供してくれると思います。

AIYIMA T9 PROの音質

結局音質の良さは最終的な装置によるところが一番大きいと思います。このAIYIMA T9 Proでも100円均一ショップのイヤホンで音楽を聞いた場合、良い音が鳴るわけではありません。それなりの値段のするヘッドホンかイヤホンが必要とされることでしょう。AIYIMA T9 PROはきっとそれらのヘッドホンやイヤホンに応えてくれるはずです。

音質という観点に立つと良い音や良い音質という問題にぶつかります。それは明確な基準がなく、音源やその人のその時の感情、曲の種類など様々な主観が入り混じっているからだと思います。どこかで落とし所を見つけなければ行き着く先はピュアオーディオの沼ではないでしょうか。AIYIMA T9 PROはその沼に向かう前に私を引き留めてくれたアンプなのかもしれません。

AIYIMA T9 PROは真空管アンプなのですが、真空管が温まる前から既に音楽を再生できることから音質に大きな影響を与えているわけではないのかもしれません。ただし人間とは恐ろしいもので簡単にバイアスに囚われてしまいます。ぼんやりと赤く光る真空管を眺めているとアナログな温かみのある音に聞こえてしまいます。

  • 音質が良いと感じるのは真空管の見た目のおかげなのかもしれません。

AIYIMA T9 PROの外観

AIYIMA T9 PROで一番目立っているのはVUメーターではないでしょうか。音の強弱によって左から右へとかなりダイナミックに動いてくれます。次に目立つのは2本の真空管でしょう。AIYIMA T9 PROの真空管はJAN5725が使われているようです。抜き差しができるので真空管が切れてしまった時に交換が効きます。左側の80という数値はデジタルで表記された音量です。音楽を流していない時に撮った画像のため表示されていませんが、VUメーターと同様にデジタル部も下部から左右同時に緑色に発光します。音が大きすぎると緑色のメーターから赤色の領域へと上がります。

様々な機能を有するAIYIMA T9 PROですが、その筐体はとてもコンパクトで置く場所に困りません。横が116mm、幅が100mm、高さが54mm(真空管およびBTアンテナ除く)です。これだけコンパクトで力強い音を出すのですから小型でもパワーアンプなんだなと実感します。

意外なことにInputに3.5mmステレオミニジャックがないことがあります。InputにはAUXとしてRCAケーブル、COAとしてコアキシャルケーブル、光ケーブル、OPTとしてオプティカルケーブル(光デジタルケーブル)、Bluetoothとかなり豊富にあると言って良いかと思います。PCオーディオを有線で行いたいと思うのならばRCA – 3.5mmケーブルかUSB-Bを用意する必要があります。Bluetoothでも接続できるのでケーブルがなくても問題はありません。

一方Outputは3.5mmとパッシブスピーカーの2通りとシンプルです。PCオーディオとして使用したいならば3.5mm一択です。本当はスピーカーを置いて楽しみたいのですが、そうもいかないのが世知辛いところです。

  • PCオーディオとしては制約が多いですが、スピーカーを使える環境ならば真価を発揮すると思います。

AIYIMA T9 PROで入力方法を切り替える

先ほども記述した通り、AUX、COA、OPT、USB、BTと様々なインプットの手段があります。画像ではRCAケーブル(赤、白)が挿さっています。USBはUSB-Bのものが使えます。OPTには光角型プラグが入るのではないかと思っています。

ではそれらの入力端子をどのように切り替えるかというと、AIYIMA T9 PROの前面にあるボタンを使います。上のボタンは電源兼入力切替ボタンでもあります。BT、AUX、USB、COA、OPTの順番に移り変わります。長押ししてしまうと電源が切れてしまうので注意が必要です。

AUXやUSBなどはボタンを押すだけでポンポンと切り替わるのですが、BTだけは別です。BluetoothであるためPC等とペアリングするまで点滅をしています。滅の状態からBTが表示されるため、一瞬BTモードになっているのかわからなくなる時があります。BTモードに切り替えた時にBTと表示されないのは正常な動作であるため心配する必要はありません

まとめ

AIYIMA T9 PROをレビューさせていただきましたが、この価格帯で手に入るパワーアンプとしてはとても良いものだと思います。PCオーディオユーザーから光デジタルケーブルを使用する人まで幅広くカバーしていると思います。音質もパワーアンプなだけにパワフルかつメリハリの効いたものになっています。真空管に関しては「これは良いものだ」と思っておくことが良いと思います。ひとつ気になる点は、小型であることや真空管アンプによくあることで、一時間も使えばとても熱くなってしまうことでしょうか。熱くなった真空管に触らないよう気をつけましょう。


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AIYIMA T9 PRO

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